Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【140字小説】#0016

体に塗った蜂蜜を舐め取らせる。指先をねぶらせ、上腕筋に舌を這わせる。乳頭にたっぷり滴らせたそれにしゃぶりつかせる。耳たぶを玩弄した口は、眼球へ移動すると、それを愛撫し、鼻の穴、歯茎、胸元、臍、下腹部、割れ目へと着実に下降していく。蜂蜜は二日目の血と混じり、私の肉の味に惑溺させる。