Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【140字小説】#0026

ホテルの薄暗い廊下にパンツ一枚の男が徘徊していた。ひとつずつ部屋のドアノブを開かないか確かめている。「キメてるんですかね」バイトが言う。「何かあったらすぐ警察を呼べよ」俺は意を決し男に声をかける。「ジュース買おうと思って外に出たら、部屋が分かんなくなっちゃった」男は泥酔していた。