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Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【140字小説】#0029

お祭りの人混みを友人たちと連れ立って歩く。誰かとすれ違った刹那、そのひとの指がわたしの手首を軽く摘んだ。振り返るがどのひとかもう分からない。しばらくしてから、友人たちにそのことを言うと、それは痴漢だ、いや掏摸だ、とかまびすしい。わたしが触れられてときめいたことは内緒にしておいた。