Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【140字小説】#0035

地面に止まれって書いてあるから、ここに止まろ。いいじゃん、そんなに急いで帰らなくても。もう少しして、太陽が山の端に差し掛かると、この見渡すかぎりの田園が真っ赤になるんだよ。空も同じ。世界が一色に染まるとしたら何色がいい?わたしは断然赤だな。わたし自身も世界の色と一つになれるから。