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Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【140字小説】#0051

川縁に等間隔で並ぶ恋人の影。ときおり吹く風が鳴らす草のさざめき、彼らの真綿にくるんだかそけきさざめき、あたりは生命のメタファーで溢れている。わたしは耳に心地よいノイズの中をクロールですいすい泳ぐ。眼の前の草むらから一斉に蛍が飛び立つ。音と光と。賑やかな沈黙でわたしの耳は塞がれる。