2015-04-22 【140字小説】#0052 140字小説 狭い石塀の凹凸を足の裏に感じつつ、すたすた歩く。両腕はバランスをとるためにすっと高らかに。わたしとパラレルに空にはひこうき雲。線路は続くよ、どこまでも……なんて歌がつい口をつく。一歩踏み出すごとにこころだけが加速していく。もう少しでわたしもひこうき雲になるよ。足がトンと塀を蹴る。