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Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【創文メモ】ご挨拶&比喩

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文章は、100人いれば100通りの書き方があります。
まあ、そこには確かに上手、下手がありますが、それも個性のうちだと思って、書くのがいいんじゃないでしょうか。書かないことには上達もしません。

かく言うわたしだって、それほど得意ではありません。

表現に煮詰まったり、書いているうちに文脈が混乱してきたり、読み返してみると言い回しがくど過ぎて自分で嫌になったり……、そりゃ、悩むところはたくさんあります。

それでも、ひとさまのテクニックや自分なりに編み出したテクニックを頭の片隅に置き、日々文章の修練(大袈裟?)をしています。

この【創文メモ】では、本当にいきあたりばったりですが、そうしたことのいろいろを綴ってみます。ものによって内容も長短あると思います。まあ、わたしが文章を書くときの備忘録みたいな感じかな。

文章の書き方、本の読み方、情報の取り扱い方、表現の作り方、言語学の知識、参考書のご紹介などなど、クロスオーバーに取りあげます。
シロウトの戯言かもしれんですが、みなさんの創作・創文のお役に少しでもたてば、幸いです (^ω^)

 

テーマ:比喩

今日は「比喩」を取り上げます。

創作をするかたなら、おなじみの素材ですが、一応紋切り型に辞書解説。

ひ‐ゆ【比喩/×譬喩】

ある物事を、類似または関係する他の物事を借りて表現すること。たとえ。

デジタル大辞泉より)

比喩は、分類すると、次の大きく4つになります。
直喩・隠喩(メタファー)・換喩(メトニミー)・提喩(シネクドキ)

まず、直喩から例を上げましょう。これはわかりやすいです。
ようにようなみたいにみたいな」といったマーカーがあれば、これは直喩です。

  • 皮をむかれた白兎を見るように心が痛みます(木山捷平『大陸の細道』)
  • エレベーターで四十階から急降下したときのような嫌な気分(宮部 みゆき『とり残されて』)
  • 心のいらだちが魔女鍋みたいにぐつぐつ煮えかえる(開高 健『地球はグラスのふちを回る』)

プロの作家さんは、こういうイカした比喩をどれくらい作り出せるかがひとつの実力の目安だったりします。

わたしごときでも「太陽のような宝石」とか「真綿みたいに疲れる」とか、簡潔な比喩なら作れます。

しかし、「皮をむかれた白兎を見るように」とか「エレベーターで四十階から急降下したときのような」レベルになると、よほど頭が冴えていないと思いつきません(冴えていても、無理?)。

 

直喩の作り方

そうしたときに、こんな方法があります。

「心が痛みます」を直喩を使って表現したいときに、どういうときに「痛い」かを別テーブルでリストアップします。
ここでどれくらい面白いシーンや事例を引っ張り出せるかが直喩のクオリティを決めます。みなさんの頑張り次第。

  • 階段の角ですねを打ち、痛い。
  • 火で手をやけどし、痛い。
  • 全身を串刺しにされて、痛い。
  • 大空から大地に叩きつけられて、痛い。
  • イカロスの背中で溶ける蝋燭が熱くて、痛い。

 

散々ですが、これを自分が表現したかったことにつなげます。

  • 階段の角ですねを打ったように、心が痛みます。
  • 火で手をやけどしたように、心が痛みます。
  • 全身を串刺しにされたように、心が痛みます。
  • 大空から大地に叩きつけられたように、心が痛みます。
  • イカロスの背中で溶ける蝋燭の熱さのように、心が痛みます。

 

余裕があるひとはこれらをもうちょいアレンジしてもよし。

  • 階段の角にすねをひどく打ちつけたかのように、心が痛みます。
  • 心が痛みます。あたかも炎で焼かれた手のように。
  • 串刺しにされた全身が引き裂かれるように、心が痛みます。
  • 大空から大地に叩きつけられ、砕けるように、心が痛みます。
  • イカロスの背中で溶ける蝋燭の熱さを感じるように、心が痛みます。

あまり、上手い比喩でないことは言わんといてヾ(*`Д´*)ノ"

 

ポイント
  • 直喩で表現したい部分に注目
  • 関連するシーン、事例をリストアップ(たくさん)
  • 両者をがっちゃんこ、余裕があれば手を加える

次回は、暗喩(メタファー)の作り方をご紹介します(& 換喩・提喩の説明)。