Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【140字小説】#0064

彼女は背後からのしかかると、わたしのスカートのチャックをおろす。次は下着に手をかけた。互いに汗ばんでいるのが、セーラー服越しに伝わる。手が服のしたから差し入れられ、ハーフトップのなかにまで忍び入る。教室にあるものはふたりの呼吸の音だけ。遠くで鳴るチェロの調弦の音が世界を歪ませる。