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Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【140字小説】#0071

砕け散るガラス片のひとつひとつにあなたの肖像が浮かぶ。世界は乱反射し、ぼくの周囲で光の濃度が増す。重なった破片の奥であなたの頬笑みが上下にズレる。頬や手の甲に降り注ぐ鋭利で、フラジャイルな切片が、皮膚を容赦なく切り開いてゆく。あなたの薄笑いが、いつもいつもぼくを苛んできたように。