Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

2015-07-23から1日間の記事一覧

【140字小説】#0077

夜道の街灯の下に佇むピエロ。ジャグリングする手からは、蝶やナイフや香炉や六分儀やブロッターが光彩をまといながら宙に放たれる。わたしの夢だったものもその中にあるような気がして、しばし見とれる。笑顔の下に歪んだ顔を隠すピエロがそれらを落とすと…