Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【 本 】自分の見た目が気になる気になる-『卒アル写真で将来はわかる』

ひとは見かけによらぬもの、見た目でひとを判断するな、名は体をあらわす、目は口ほどに物を言う、『人は見た目が9割』、見掛け倒し、猫かぶり、名実一体……などなど。これらはみな、ひとの内面と外面がどれくらいかけ離れているか、あるいは似通っているか…

【マンガ】フツーの女子中学生がいちばん可愛い-『千と万』

中学生になりたての詩万ちゃんはお父さんとふたり暮らし。こころはともかく、体だけはどんどん大人になっていくお年頃。初潮が来てしまったことで、自分がオンナであること、オトナになることを否が応でも自覚せざるを得ません。でも、オトメゴコロを多少な…

【 本 】明日から本気出す()の恐怖-『タタール人の砂漠』

目の前に広がるのは茫漠たる砂漠。なぜ、こんな辺鄙なところに国境警備の砦があるのかと、新人将校ドローゴは不審に思いつつも着任します。どんな必要があり、守備を行っているのか先任のひとびとに尋ねると、砂漠の果てには異民族のタタール人がおり、彼ら…

【 本 】愉快犯?確信犯?ふざけたタイトル、シリアスな物語-『連続殺人鬼 カエル男』

マンションの高層階から蓑虫のようにぶらさがる女。でも、それは口から鼻の横へかけて貫通するようにフックでぶらさげられています。こんな衝撃的なシーンから『連続殺人鬼 カエル男』の物語は始まります。死体のそばには警察を挑発するとも、犯人の自己顕示…

【 本 】世界と最愛のひととの両天秤-『11/22/63』

なんて読むのだろうと思ったけど「イチイチニーニーロクサン」でいいのでしょう。ケネディ大統領がテキサス州ダラスでブローン・アウェイ、つまり暗殺された日をタイトルにしたスティーヴン・キング『11/22/63』。主人公のジェイクは友人のアルから、過去へ…