Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【140字小説】#0005

料理ができあがるまえに、付け合せのサラダが運ばれた。テーブルに用意された二種類のドレッシングからひとつを選ぶと、若い女はそれをサラダにかける、かける、かける。ドレッシングボトルの半分がいっぺんになくなった。食べ終わったあとのサラダの器にはドレッシングの池がなみなみと波打っていた。