Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【雑 文】これで読書感想文を書いたら教室は話題騒然(←かなり無責任)な10冊

夏休みはまだまだあるよぉ、とか言ってて、気付くと8月31日。
これはオトナと言われている何千万人のひとが経験してきたことです。

世の小中高生のみなさま、くれぐれも「ご利用は計画的に」。

さて、もはや季語かというくらいに、夏休みといえば読書感想文。

ところが。

幸か不幸か、わたし自身はこれまでの人生で読書感想文を書いたことがありませぬ。
それほど先見性のある学校へ通ってたわけではないんだけど。

読まされる本くらいつまらないものはない。
偉い人にはそれが分からんのですよ。

本を読むなら楽しく読もうよ、さくらタソは思うわけです。

なので、読書感想文で辟易している若者にも、そうでないかたにも「愛?倫理?健全?眠いこと言ってんじゃねえよ!」的な10冊をご紹介。
夏という季節を鑑みて、恐怖系多々。

 

読書感想文に使ったら、呼び出し覚悟な7冊

呪われた町(上・下)』スティーヴン・キング

ごくごく平穏な田舎町の何かが狂い始める。その狂い方加減が絶妙。物事は何でもそうですが、いきなりガガガッと劇的に狂うのではありません。誰もが見過ごす些細な兆候にこそ真の恐怖が。 

呪われた町 (上) (集英社文庫)

呪われた町 (上) (集英社文庫)

 

  

屍鬼(1~5)』小野不由美

上記『呪われた町』に対するオマージュ作品。ホラーゲーム『サイレン』はこれに影響を受けて作られているのは有名な話。しかし、舞台が身近になっただけでこんなにも怖くなりますかね。  

屍鬼〈1〉 (新潮文庫)

屍鬼〈1〉 (新潮文庫)

 

  

『夏の災厄』篠田節子

「世紀末のバイオハザード」←文庫の帯についていたコピー。これを見ただけで読みたくなるでしょ?東京の多摩地区で発生した伝染病とそれに対応する役所の反応の鈍さ。圧倒的リアリティ。 

夏の災厄 (文春文庫)

夏の災厄 (文春文庫)

 

  

『愛犬家連続殺人』志麻永幸

著者は犯罪の片棒をかついだ張本人。それだけに新聞記者やノンフィクション作家が書いたものとは、まるで質の異なるおぞましさが展開します。文章がやけに上手いのもなんだかなあ、と。 

愛犬家連続殺人 (角川文庫)

愛犬家連続殺人 (角川文庫)

 

 

 『トンコ』雀野日名子

表題作の『トンコ』が可愛いやら切ないやら。要するにブタの話ですワ。わたしたちの暮らしをブタ視点で描いたらどうなるか。読んだあとはしばらくトンカツが‥‥‥まあ、食べましたけど。 

トンコ (角川ホラー文庫)

トンコ (角川ホラー文庫)

 

  

嫌われ松子の一生(上・下)』山田宗樹

脳天気に暮らすイマドキの大学生があるとき自分のおばの人生に興味を持つのですが、知れば知るほどに見えてくる激しすぎる生き様。どこへ行き着くのか。松子と共にあなたも堕ちましょう。 

嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)

嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)

 

  

『いま、殺りにゆきます』平山夢明

この人を喰ったタイトルだけでヤラれました。平山先生の場合、フィクション小説のほうがぶっ飛びすぎているので、そちらがダメなひとはこちらの実話系を。読書感想文には絶対使えません。 

いま、殺りにゆきます (英知文庫)

いま、殺りにゆきます (英知文庫)

 

 

 

もしかしたら、読書感想文に使えるかも?な3冊

『ブラックアウト(上・下)』マルク・エルスベルク

電気がなくなるとわたしたちの生活はこうなります。おそらくほとんどのひとにとって、想定外。わたしもそうでした。著者が東日本大震災にインスパイアされたという超大作。 

ブラックアウト 上 (角川文庫)

ブラックアウト 上 (角川文庫)

 

  

『地雷を踏んだらサヨウナラ』一ノ瀬泰造

カメラマンとして単身カンボジアに乗り込んだものの、そこでポル・ポトに捕まってしまい‥‥‥。この10冊のなかでは、一番まっとうな、というか真面目な青春ノンフィクション。重いよ。 

地雷を踏んだらサヨウナラ (講談社文庫)

地雷を踏んだらサヨウナラ (講談社文庫)

 

  

氷菓米澤穂信

タイトルの意味が分かったときに、誰もが青春の苦さ、醜さ、残酷さを感じずにはいられないでしょう。それでも振り返らずにはいられない青春。「わたし、気になります」のえるちゃん萌え。 

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)