【140字小説】#0030
遠くで花火のあがるドーン、ドーンという音がする。しかし、この部屋には沈黙が広がるだけ。世界から切り離されてしまったかのようだ。ほんの少し前まではあんなに騒がしかったのに。どれだけわたしが懇願しても、あのひとの拳は振りかざされた。今はソレもわたしの足元に転がっている。ああ、静かだ。
遠くで花火のあがるドーン、ドーンという音がする。しかし、この部屋には沈黙が広がるだけ。世界から切り離されてしまったかのようだ。ほんの少し前まではあんなに騒がしかったのに。どれだけわたしが懇願しても、あのひとの拳は振りかざされた。今はソレもわたしの足元に転がっている。ああ、静かだ。