【140字小説】#0062
鳥居からまっすぐ参道を来ると、白い玉砂利を敷き詰めた拝殿の前に出る。辺縁に並んだ灯籠には炎が揺れる。夜空から降りてきて明るく照らす月影に玉砂利は青みがかった光を返し、足元から霧が湧きたつように世界を発光させる。にわかに周囲がさんざめく。ひとは眠って、神が舞う、午前三時、寅一つ時。
鳥居からまっすぐ参道を来ると、白い玉砂利を敷き詰めた拝殿の前に出る。辺縁に並んだ灯籠には炎が揺れる。夜空から降りてきて明るく照らす月影に玉砂利は青みがかった光を返し、足元から霧が湧きたつように世界を発光させる。にわかに周囲がさんざめく。ひとは眠って、神が舞う、午前三時、寅一つ時。