【140字小説】#0070
球を乗せれば転がりだしそうなテーブル。決して広くはないそこに珈琲と咖喱と参考書とノートを並べ、銘々が思索に耽る。ブレンドされた思索の香気が、深煎りが苦手なボクをも陶然とさせる。流行りの音楽が流れるイヤホンを外し、この独逸の超人といかに格闘すべきか、眉間にしわ寄せ、腕組みしてみる。
球を乗せれば転がりだしそうなテーブル。決して広くはないそこに珈琲と咖喱と参考書とノートを並べ、銘々が思索に耽る。ブレンドされた思索の香気が、深煎りが苦手なボクをも陶然とさせる。流行りの音楽が流れるイヤホンを外し、この独逸の超人といかに格闘すべきか、眉間にしわ寄せ、腕組みしてみる。