【創作のタネ】現代のグレゴール・ザムザの顛末-ジョー・ヒル「蝗の歌をきくがよい」
【創作のタネ】以下はネタバレになります。
【あらすじ】
ある朝、フランシス・ケイが喜びに満ちた夢から目ざめたとき、自分がベッドの上で一匹の巨大な毒虫に変ってしまっているのに気づいた。彼を見て気絶する父親とその愛人のもとから一旦は逃げ出し、身を隠すフランシス。しかし猛烈な空腹を抱えて再度実家に戻ったところ、父親がショットガンを手に射殺しようと待ち構えていた。フランシスは父親に体液を浴びせ溶かすと、その肉汁を啜り空腹を満たす。愛人の女のことは切り刻んで殺す。
【創作のタネ】
続きを読む【創作のタネ】家族との距離感が難しい、高齢化社会に一石を投ずる-藤子・F・不二雄「じじぬき」
【創作のタネ】以下はネタバレになります。
【あらすじ】
妻に先立たれたお爺さんのガンさんは、息子一家のなかで煙たがられている。食事がなかったり、別居を示唆されたり。小さな嫌がらせにガンさんもまた依怙地になる。あるとき、孫の嘘が引き起こした騒動で、彼と家族のあいだに決定的な亀裂が入る。雨のなか、あてつけで釣りに行くと、体調を崩し死んでしまう。しかしそれは彼を気の毒に思う妻が死亡を繰り上げたためだった。悲しむ一家のようすを見たガンさんは生き返ることを決意する。