Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【140字小説】#0068

ほら、あれがお父さまの生まれた星で、こっちがわたしの。お前が生まれたのは今いるこの星。三つの星が近づくと、互いの引力で海の水が柱のように空へ昇るわ。そうして海を交換するの。このときに船を浮かべておけば、星の行き来もできる。わたしたちは天気輪の夜、そういう風にしてここへやって来た。