Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【140字小説】#0017

ダイヤモンドの季節。どんなものよりも透きとおり、そして硬いの。突っかかてくる道化は返り討ちにして、一生消えない傷跡を残してやる。私を見て、誰もがため息をつき、ビロードの座を勝手に仕立てる。燃えれば、炭になるんだと嘲笑うひとがいるけれど、あれは嘘。私の姿は空に消えてなくなるんだよ。