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Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【雑 文】創作ラブなひとにぜひお伝えしたい一冊♪

今日は創作が大好きなひとに一冊の本をご紹介したいと思います。


それは、シド・フィールド『素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック』です。まずはわたしがこの本を知るに至った経緯を簡単にご説明しますね。

 

素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2

素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2

 

 

乙一さんの『箱庭図書館』という小説の解説で友井羊さんが書いています。乙一さんが『ハリウッド脚本術』という本を研究したうえで小説を書いておられること。事実、乙一さんがその理論を忠実に守っていることが作品から読み取れること。友井さんは早速『ハリウッド脚本術』を元ネタにした宝島社『シナリオ入門』なるムック本を買い求めたこと。『シナリオ入門』は非常に論理的であり、「人生経験を豊富にしろ」だの「センスを磨け」だの感情論を振り回す大半の本とは一線を画していること。「理解はできるのだが、そもそも豊かといえる人生を歩んでいたら、創作をしようなどとは考えない」という一文は笑ってしまいました(震え声)。


そこで早速わたしも『ハリウッド脚本術』と『シナリオ入門』を書店や古本屋(後者は絶版です)で立ち読みしてみました。ところが、妙なのです。どちらも創作技法について書いた本ですからその点に問題はないのですが、構成や内容に似た点が見当たりません。

 

それでよくよく調べてみましたら、宝島社の『シナリオ入門』が元ネタにしているのは、冒頭にご紹介しましたシド・フィールド『素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック』であることが判明したのです。

 

『ハリウッド脚本術』も決して悪い本ではないと思うのですが、Amazonのレビューをご覧いただくと分かる通り、相当訳に問題があるようなのですね。そうしたこともあって、わたしは『素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック』を買い求めました。


友井さんが紹介したからでしょうか、『シナリオ入門』は今や古書市場では五〇〇〇円をくだりません。オリジナルのほうは内容に漏れもなく(当然ですが)、題材として取り上げている作品例も新しいものに差し替えられています。しかも、価格は『シナリオ入門』の半額です。この点をみなさんにお伝えしたく、今日の文章を書いたといっても過言ではありません。


さてさて『ワークブック』ですが、本書は17章に分かれ、それぞれがたっぷりの解説とひとつのワーク、すなわち練習問題から構成されています。
17章の見出しを以下に書き出しておきます。

 

第1章 すべては白紙から始まる
第2章 脚本の構成とは何か?
第3章 パラダイムを知る
第4章 四ページであらすじを書く
第5章 魅力的なキャラクターを作る
第6章 人物に奥行きを与える
第7章 葛藤とCircle of Being
第8章 時間と記憶
第9章 第一幕を構成する
第10章  最初の一〇ページ
第11章  次の一〇ページ、その次の一〇ページ
第12章  ミッドポイントを探す
第13章  前半と後半
第14章  第二幕を書く
第15章  「解決」を描く
第16章  推敲を重ねる
第17章  読むに値する脚本とは?

 

気の早いかたなら、この見出しだけでも本書を手に取りたくなってしまうことでしょう。


「第1章 すべては白紙から始まる」の練習問題は、おおまかに書くと、「誰に何が起こるのか」を考えストーリーにし、それをさらに三つの段落(発端・中盤・結末)にしなさい、というもの。次の「第2章 脚本の構成とは何か?」になると、実際の映画作品を鑑賞し、その物語をやはり三つの段落に分けなさい、と。

 

「第16章 推敲を重ねる」については、スティーヴン・キングも『書くことについて』のなかで言っていますね。良い作品を作ろうと思ったら、書くこと以上に削ることが大事なんだと。わたしたちは自分で思っている以上に冗長な文章を書いてしまいがちなんですね。


小説家とシナリオ作家の双方が、小説とシナリオは創作アプローチが異なる、同じように書いてもなかなか上手くいかないと言います。でもこれはプロの高みにあるひとびとの言葉です。創作の基礎体力も骨格も定まらないビギナーにとっては、映画脚本のアプローチも大いなる勉強になります。殊にひとを楽しませるというエンタメの技術において、ハリウッドの手法はやはり世界の頂点にあるでしょう。


今日お伝えしたかったのは、同じ内容の本が、最新のコンテンツで、新品で、しかも安く手に入る、ということ!

 

創作に興味をお持ちの方、『シナリオ入門』に興味のある方は、ぜひ参考にしてくださいね♪

 

ハリウッド脚本術―プロになるためのワークショップ101

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  • 作者: ニール・D・ヒックス,Neill D. Hicks,浜口幸一
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2001/03/01
  • メディア: 単行本
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シナリオ入門 (別冊宝島 144)

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書くことについて (小学館文庫)

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