Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【 本 】言葉に酔う、言葉に目覚める-『名文どろぼう』

///クイズです。ここに書かれた詩にはあるテクニックが使われている。はて、それはナンダロカ? 答えはブログの最後で!

夢に津和野を思ほえば
見よ城跡へうすけむり
泣く子寝入るや鷺(さぎ)舞ふ日
遠雷それて風たちぬ

安野光雅(関容子「再会の手帖」、幻戯書房

 

///ネットでは、ブログや小説を手始めに、Twitter、詩、各種評論、まとめサイトなどなど、さまざまな世界観や意見、考えが文字によってあらわされている。考えてみれば、これほど文字が消費される時代というのもの有史始まって以来ではないだろうか。文字を連ねるだけなのに、そこにはなぜかひとをはっとさせ、うならせ、感動させるものが生まれてくる。文字の密林に少し分け入ってみよう。

///今日ご紹介するのは竹内政明さんの『名文どろぼう』。

///〈日記〉なんてものがありまさあね。無声映画の弁士として有名な徳川夢声さんの日記が今に残っています。ある日の日記。

大阪鉄道局長に面会する。四十ぐらいの色浅き好男子である。高貴な方の感じだ。(中略)最近着任したばかりだと言う。秀才型である。どうもこの立会は私の負けであつたらしい。

徳川夢声「無声戦争日記」

 

///色白の好男子、よほど印象に残ったんでしょうね。じゃあ、その日、大阪鉄道局長になったひとの〈辞令〉を確認すると、なんと驚き、のちの総理大臣、佐藤栄作さんじゃありませんか。記録として今に残る文字のドラマですね。 

昭和十九年(一九四四)年四月二十二日──大阪鉄道局長となる

佐藤栄作略年譜(「日本宰相列伝 佐藤栄作」、時事通信社

 

///でも、人間の一生を万巻の書にしたためたとしても、焼いたあとに残るのは吹けば飛ぶよな灰ばかり。味わい深くもいろいろ考えさせられる〈俳句〉です。

焼捨てて日記の灰のこれだけか

種田山頭火小池民男「時の墓碑銘」、朝日新聞社

 

///古来より、文字は男女の愛憎についてもあまたの名文を残しています。笑っていいんだか、怒っていいんだか、悲しんでいいんだか。絶妙な成分配合のもと誕生するのが〈川柳〉です。人生の晩節ってこんな感じなの?

赤い糸 夫居ぬ間にそっと切る

(全国有料老人ホーム協会「シルバー川柳」入選作)

 

///見坊豪紀さんは『明解国語辞典』や『三省堂国語辞典』の編纂者として、日本を代表する日本語学者。その〈辞書〉の見識を用いて、女性について告発をしています。

【あい】(愛)に始まって【をんな】(女)に終わるもの、それは戦前の辞書、【あい】(愛)に始まって【わんりょく】(腕力)に終わるもの、それは戦後の辞書である。

高見順見坊豪紀「ことば さまざまな出会い」、三省堂

 

///〈小説〉でノーベル賞まで受賞したこちらの方ですら、女性にはタジタジだったようで。「女」ってそんな恐ろしい生き物ですかね?(笑) 

そう、君らにはわかるまいが、五十六十の堂々たる紳士で、女房がおそろしくてうちへ帰れないで、夜中にそとをさまよっているのは、いくらもいるんだよ。

川端康成「山の音」(岩波文庫

 

///そうしたら、恐ろしい女性の代表がいました。 

ネクタイを上手に締める猿を飼う

森中恵美子(田辺聖子「川柳でんでん太鼓」、講談社文庫)

 

///〈六法全書〉など、ほとんどのひとが生涯目を通すこともないでしょう。でも、読みようによっては、こんなすっとぼけたユーモアも。俳句(五・七・五)のように読んでみてください。ちなみに作家の京極夏彦さんはお役所の〈通達〉ですら面白いと言って憚らぬひとです。

学問の 自由はこれを 保証する 

日本国憲法二三条

相続は 死亡によって 開始する

民法八八二条

こじきをし 又はこじきを させた者

軽犯罪法一条二二号

 

///七五調の名文といえばこちら。

呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする。

夏目漱石吾輩は猫である」(岩波文庫

 

///いかにも日本的な七五調の名文を見てきたところで、次のような〈外国語〉はどうでしょう? 銭形平次と女房お静は、実は、フランス語が話せたんです!

「ジュテモタ?」
「マダモトラン」

三遊亭歌之介(長井好弘「寄席おもしろ帖」、うなぎ書房)

 

///次はタレントの檀ふみさんが中学生の甥っ子に英語の家庭教師を買って出たときの〈エピソード〉だそうな。そのときの檀ふみさんの顔が怖くて見られません。

ある晩、レッスンの途中、おふみ先生が例題の一語について解答を求めた。
「エレガントは何の意味?」
「ええと、ええと、ええと」
甥は答へられない。おふみはちよつと気取つてみせる。
「ぢやあね、伯母さんのことを考へてごらん。伯母さんの姿を、人が日本語で上手に言いあらはすとしたら、どんな言葉を使ふでせう」
「分かつた」、中学生が叫んだ。「象だ」

阿川弘之「エレガントな象」、文藝春秋

 

///もしあなたが翻訳者だったら「ひとつ、よろしく」を英語で何て言う? ちなみにさくらたんは上司が「なにとぞご高察のほどよろしくお願いいたします」を「Please」と書いて、複雑な顏をされました。いやあ、〈翻訳〉って難しいですよね。

ワン・プリーズ(ひとつ、よろしく)

米原万里「不実な美女か貞淑な醜女か」、新潮文庫

 

///「金、かね」言い過ぎるのは下品だとしても、資本主義の世界ではお金がないのは、首がないのも同然。つまり、死んでるのと同じこと。〈映画〉『ジャイアンツ』のなかで、エリザベス・テイラーとジェームス・ディーンが語ります。

テイラー「お金がすべてじゃないわ」
ディーン「持ってる人はそう言うんです」

和田誠「お楽しみはこれからだ」、文藝春秋

 

///一方、東京帝大で経済学を教えた和田垣謙三さん。〈講義〉中に「どうすれば金もうけができますか」と質問する生徒に、当の先生は答えます。

猿の毛を抜け! 

和田垣謙三森銑三編「明治人物逸話辞典」、東京堂出版

///意味、分かりますか? MONKEYから「K(毛)」を抜けば、MONEYになるじゃないですか。仕込んでいたんですかね? 咄嗟に出てきたんだとしたら、さすが東大!

 

///さてさて、本書の中身を駆け足で見てきましたが、こんなものはほんの一部。わたしは「言葉って、こんな気持ちまで表現できたんだよなあ。こんなことまで表現できたんだよなあ」と今更ながらに感心しながら、読み進めました。著者の竹内政明さん(竹内政明 - Wikipedia)は読売新聞で論説委員をつとめる方。つまり、言葉のプロ中のプロですから、本書に取り上げた数々の名文のクオリティは折り紙つき。

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///冒頭のクイズの答え。正解は「いろは歌」。かな文字をすべて一回ずつ使った文章になっているのです。そのうえ、4行とも七五調。これは高度な技術ですね!

 

名文どろぼう (文春新書)

名文どろぼう (文春新書)

 

 

【だいあり】(リライト)blue moment プリティモードスペシャルダンスMV、画像大量追加

///今度『えとたま』がキッズ向けの番組として復活するんですって? さくらたんはなにげに『えとたま』大好きっ子なのです。

 

///その記念ってわけじゃないんですが、過去記事のリライト。プリティモードスペシャダンスMVの画像をたくさん追加っす! そういや、こちらのCGも『シン・ゴジラ』のCGを担当した白組。

 

 
注)YouTubeでは、途中までしか見られません。

 

///この「blue moment」、わたしのなかでは神曲
なんでもっと流行らなかったんだろう、露出が足りなかった?

 

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【 本 】ママ、僕もはやく大人になりたいなあ♪ -『ヤギより上、猿より下』

///前作『デブを捨てに』からほぼ一年半ぶりの新作。待ち遠しかったあ! 早くしないと、体の平山エキスが底を尽いてしまう。今じゃ、わたしの読書傾向をビッグデータやらナノマシンやらで把握しているAmazonが「新作出るぞ、早く予約せいやーっ!」とプッシュしまくってきます。忘れたくても忘れられない。ありがたいことです。

///発売日のその日のうちに買い求めた新作はその名も『ヤギより上、猿より下』。うーん、何て魅惑的なタイトルなんでしょう! 何を言っているのか、さっぱり意味が分かりません! 平山先生、頭、大丈夫でしょうか。このくらい内容を先読みさせないタイトルもそうそうありません。いやいや、これでも先生の本はほとんど読んできているので、ゲスいンだろうことは感覚的に伝わってくる。

///帯には、男の子のマンガチックなイラストが描かれ「どうぶつ好き、あつまれ~!」なんて吹き出しがある。え? もしかして今回に限って、ファンタジー? 子供向け? そんな〈不審〉を感じつつ本を裏返すと、そこには大きめのフォントで、
「てめえら、すっ殺すよ!」
「いいかい! あんたら全員、ヤギより上、猿より下なんだよ!」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 これぞ、平山節! 今回もわたしの期待は裏切られなかったようです。

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※〈最悪劇場〉の文字もありますねwww

///読み始めたら、ノンストップ、一気呵成です。どうしてこんなへんてこな物語で、しかもゲスいものがあとからあとから作れてしまうのか、わたしのような凡才にはとうてい理解できません。ただのデタラメならわたしにだって書ける……と思う。でも、平山先生の作品は、語り口の毒々しさ、急展開する構成、逃げ場のない絶望感、どれをとってもとにかく圧倒的です。わたしもたいがいいろんな作家の本を読み散らかしていますが、平山先生は今の日本ではトップクラスに入るストーリーテラーであると、確信しています。

///毎度、作品で異彩を放つのは登場人物たちの名前。今回も、例えば、大高のババ、芋美、チョーヅカ、フライス、エンジン、コーキー、ロハンなんて連中があらわれる。これを眺めているだけでもわたしはクスクス笑いが止まらない。西尾維新さんのネーミングに匹敵する面白さがありますナ。

///本書は4つの短編を収録。表題作品はこのあとご紹介しますが、それ以外は、『パンちゃんとサンダル』『婆と輪舞曲』『陽気な蝿は二度、蛆を踏む』。なんだこれ。なんにせよ、読んでみないことには、何の予断も先入観も許さないタイトルばかり。

///さて、『ヤギより上、猿より下』ですが、その舞台となるのは「ホーカーズ・ネスト」。日本語に訳すと「淫売の巣」、要するに売春宿のこと。主人公は、そこに売り飛ばされた、火傷した豚よりもブスな十歳の少女。初っ端の設定から、超差別、児童福祉法違反全開。なんなんでしょーか、これは(笑)冒頭、少女が売春宿に連れてこられるシーン、ホーカーズ・ネストのオバチャン、お父ちゃん、少女の会話。

『あんた名前は?』『まーがれっと』『はあ? ほんとかい? あんた、そんな名前をこの豚の尻に付けたの?』『付けたのは死んだこいつのおふくろさ。昔、好きだった少女雑誌の名前らしいぜ』『うちじゃ、そんな名前は許さないよ』『あんたのもんだ、勝手にしな』『好きなものはなんだい』『おかず』『あ?』『ご飯じゃなくて、おかず』『それでいいよ。あんたの名は今日からおかずだ』

こうして少女の名前は、めでたくおかずちゃんにケテーイ!!! もう、笑いが止まりません。直後、少女の語りで、

ネストの仕事は淫売です。淫売は、とても古くからある仕事だそうで英語のインバイテッドという言葉の元だとオバチャンは云いました。淫売とは姐さん達が股を開いて抱かれることです。でも抱いて貰うというのは正しくないのです。だって姐さん達は、ただ抱かれるわけではなく〈お客さんが目ン玉をヒン剥くような得意技〉を使うからです。

登場人物たちのドライさともたくましさとも、あるいは神経の粗雑さとも取れる会話のキャッチボール、いけしゃあしゃあと嘘八百を並べ立てる物語の運び。このくらい活字でゲラゲラ笑える作品ってなかなかお目にかかりませんよ。

///おかずちゃんの視点によって物語が進むせいで、ともすれば陰惨になりがちな物語が、どこか浮世離れして、ユーモラスに読めてしまいます。ナレーションに誰をもってくるかというこのあたりの工夫も絶妙です。

///ホーカーズ・ネストには、姐さん格にあたる3人の淫売婦たちが居るのですが、その名前もおかずちゃんに負けていない。〈つめしぼ〉〈せんべい汁〉〈あふりか〉……もう狂気のとどまるところを知りません。彼女たちは淫売婦としてはかなり年齢も上で、かつては通い詰めていたお客さんもひとり減り、ふたり減り、商売は上がったり。このあたりの設定が物語に次々と問題が持ち込まれる呼び水になっています。

///客足が減ろうとも、上位組織に上納金を納めなければならないオバチャンの苦悩は深い。そうしたときに、上層部が新戦力をおしつけて送り込んできます。そのニューフェイスこそ、ヤギの〈甘汁〉とオランウータンの〈ポポロ〉。え? 何を言ってるか分からない? 動物のヤギとオランウータンが売春宿の危機を救うためにおしつけられ送り込まれて来たわけですよ。売春宿と動物、ああ「どうぶつ好き、あつまれ~!」ってそういうことですか……ゲス度全開、クライマックス!wwwww

///ヤギとオランウータンと売春婦というあり得ない顔触れが揃ったお店には、あたりまえのプレイでは飽き足らない、〈ど・アブノーマル〉な客たちが押し寄せる。そんな平衡感覚をうしなった世界に、いよいよダメ押しの事件が勃発。狂った登場人物たちと狂った物語の結末はどこへ向かって突き進んでいくのか? おかずちゃんもメモを読みながら「うへへへ」「がんす」「ぐっふふ」と、とんとご無沙汰のお客さんにセールスの電話をかけさせられる。「モラルとは?」「人権とは?」なんてどこ吹く風ですね!

///家庭内暴力に追いつめられていく小学生の決断を描く『パンちゃんとサンダル』、十年前に失踪した娘の行方を追う〈ババ〉と主人公の男、その意外な結末『婆と輪舞曲』、殺し屋が狙うターゲットの真相とは、『陽気な蝿は二度、蛆を踏む』。

///どの物語もエキセントリックで、展開が読めない。でも、それだけでは読者を惹きつけるには弱い。登場人物たちは、暴力的で異常な状況に追い込まれても、最後まで抵抗することを諦めない。そういう姿勢があるからこそ、読んでいるひとはあまりに救いのない物語の中にも、ささやかな光明を見出し、ついついページを繰ってしまうんだと思います。

///本作を読むと、物語ってここまで自由で良いんだという発見になります。本書は、創作する際の〈模範的〉な手本になるでしょう。ただ、内容があまりに非模範的、非人道的、非社会的なので、そこは腹を括ったうえで読んでいただきたい。熱帯夜を涼しくする怪談としてもオススメかも? 

ヤギより上、猿より下

ヤギより上、猿より下

 
デブを捨てに

デブを捨てに

 

 

【だいあり】難航ののち就航。時津風、荒潮、白雪、朝潮。

///人生で2枚目に手がけた作品の発表でーす。無謀にもほどがある。ぜんぜん可愛くなかったら、責任感じちゃいますからナ、やっぱり。どんなもんでしょーか???

///でも、左右を間違えたの。アホや、ワイ。

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///一応、ダメ押しの解説。時津風ちゃん。このイラストの時津風ちゃん、特に可愛いっ、妹にしたいっ!

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///お次は、荒潮ちゃん。美人さんだね~♡ 大きくなったときが楽しみだよ。

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///ちょっとマニアック? 白雪ちゃん。三つ編み、カットすれば良かったーーーごめんよーーー(核爆反省)。

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///ラストは、改二になって人気急上昇の朝潮ちゃん。少しだけ吊り目が悩殺ものです。肘当てにニーソと同じ色気を感じます(変態?)。

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///最後にオリジナルの画像をアップしておきますね。ご参考までに。

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艦隊これくしょん -艦これ- 艦娘型録 弐

艦隊これくしょん -艦これ- 艦娘型録 弐