【雑 文】紹介してて恐縮ですが、筆者もよく分かってない『殺しのはらわた』
///こういう紹介もどうかと思うんですが、書いてるわたし自身、この作品を観ていない。いや、観たいと思ったときには、もう終わっていた。吉祥寺バウスシアターでほぼゲリラ的に公開され、またたくまに終了してしまった、と記憶しています。以降、商品化やテレビ放映はもとより、再上映すらされていないんじゃないかと。
///あまり品のおよろしくない感じの作品ですが、先日、三島由紀夫賞における記者会見で(ひととなりを知らないひとびとから)大顰蹙を買った、あの蓮實重彦大先生がコメントを書いていらっしゃった。ああ、やっぱり、無理をしてでも見ておくべきだった! 残念、無念、観念。
映画のはらわたを目にするには、こうするしかない。
そう覚悟を決めた篠崎誠は、味方のエージェントKKの膝から下を、あっさり切り落としてみせる。
その決死の身振りの正しさと、KKの絶命ぶりの美しさを、各自、劇場の大きなスクリーンで、しかと確かめられたい。
///このたび本編を入手したわけもでなければ、鑑賞したわけでもなく、予告編からのご紹介。
///リスペクトし過ぎちゃって「頭がおかしい」と評することはよくあるけど、「「名探偵コナン」よりおもしろかった」は一歩間違えると無邪気なディスだよね。でも、ホラー映画の比較対象がコナンくんであることに微妙なズレを感じ、ちょっと怖くもあります。まあ、コナンくんも歩く死神みたいなところがあるんで、怖いっちゃ、怖いか。それにしても新人女優14歳にこんなのを見せるなよ、とは思います。
///暗いから分かりにくいけど、日本刀で膝の下からを切断しています。蓮實重彦大先生が言及してるのはここの映像のことでしょうね。で、窒息死のショッキング映像。
///これもさくっと右腕切断。何が起きているか全然分からないのですが、まあ、人間をブツとして雑に扱っている感はすごく伝わってきます。人間が人間であることを否定されちゃうと、観ているほうはヒヤッとしたものを感じてしまう。
///さあ、ここでいきなり嶋田久作さんが登場。彼が一応、本作の主人公であり、殺し屋という役回りのようです。まもなく公開される『シン・ゴジラ』では外務官僚を演じており、とにかく芸の幅が広い。
///予告映像においてすら、ガン・アクションと呼ぶのをためらってしまうしょぼい映像ですが、一応、見せ場なんでしょうかね。繰り返しになりますが、わたしも本編を観ていないのでよく分からんのであります。だいたい、走りながらこんなふうに拳銃って撃てるんですか? ミリオタのかたに頭をはっ飛ばされそうです。
///「女、子供も容赦はしない! 動くものは皆殺し!」コピーの威勢はいいのですが、誰による何のための皆殺しなのかがよく分からない。ただ、子供をばすん、ばすん、射殺していくところは「表現の自由」規制に対して昂然と挑んでいるようで小気味がいいです。
///どこかで再演してくれないかな。そしたら、絶対に観に行きます! 最後に動画も付けておくね。え? いらない?