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Just Melancholy

140字の小説をほそぼそと流します。本(ナンデモ)を読むことと旅(京都と外国)に出ることと文章を綴ることが大好きです。

【 本 】京都の旅がもっと楽しくなるトリビア満載-『京都通になる100の雑学』

 本 

京都通になる100の雑学 - 京都旅行が10倍楽しめる本 (じっぴコンパクト新書)

 

前回書いた記事で、わたしが京都好きであることをお話しました。
京都に関連する本だけでも100冊くらい読んでいるので、毎日一本記事を書くとして三ヶ月はもつ計算です。 

just-melancholy.hatenablog.com


本の中身にも硬軟さまざまありますが、堅い本はおいおい書くとしまして、今日は読んで楽しい、聞いて楽しい本のご紹介です。

その名も『京都通になる100の雑学』、早い話がトリビア&観光案内です。
読んでるあいだにどれだけ「へぇ!!!!!」と言えるかがこの手の本の身上です。

 

本の紹介というより、わたしが驚いた京都ネタ、みなさんにぜひお伝えしたい京都ネタを抜粋して以下にご紹介します。

 

  • 京都へ行くことを「上洛します」というのはなぜ?
    京都の町は中国の都をモデルにしています。街路が碁盤目のようになっているのはそのせいです。中国では都城制といいます。
    今の場所に平安京ができたとき、右京区は長安城左京区は洛陽城と名付けられました。こちらも共に中国の首都の名前。
    ところが、時代の経過とともに長安城右京区)は衰退します。水はけが悪くて、ひとが住むのに適していなかったんですね。洛陽城は残ります。結果、京都へ行くことを「上洛」、滞在することを「帯洛」と言うようになりました。

  • ここは京都の中心、六角形のへそ石
    六角堂は「六角さん」の名前で親しまれていますが、ここにへそ石があります。石の真ん中が少し凹んでいて、それがためのへそ石。
    この石には平安京を作るさいの中心だったという伝説があるのですが、ことの真偽はつまびらかではありません。
    森見登美彦『有頂天家族』ではこの石は狸が化けていることになっています。こちらは果たしてホントでしょうか。

  • 元祖コスプレ!? 出雲阿国の男装パフォーマンス
    出雲阿国(いずもおくに)は、現代に残る歌舞伎の創始者とされる「女性」で、北野天満宮で踊っていたと言われます。ところが、あるとき「女がひと前で踊ると風紀が乱れる」と禁止されてしまいます。結果、今のように歌舞伎は男性だけのものになってしまいました。そもそも「踊り」というのは神前儀式で、その際は男装、女装というトランスジェンダーが普通だったのですが、いつの時代にも頭の固いひとはいるものです。
    当時は、ニセ阿国まであらわれるほどの大人気だったそうです。

  • 家康を呪い、豊臣家を滅亡させた梵鐘と大仏
    秀吉が関白になった翌年、方広寺建造。かつてこの寺には奈良・東大寺のものよりも巨大な大仏が安置されていました。今の京都国立博物館のあたりです。しかし、地震や落雷、火災による度重なる破壊で姿を消してしまいます。麻雀のトリプル役満って感じですが(汗)
    方広寺のもうひとつ有名なエピソード。秀吉亡きあと、豊臣家の家臣によって寺の鐘が鋳造されますが、そこに刻まれた文字が「国家安康、君臣豊楽」。これを見た家康は激怒、「家康の名前をふたつに切り、豊臣家の再興を願うためのものだ」と言いがかりをつけます。これがきっかけになり「大阪冬の陣」「大阪夏の陣」が起き、豊臣家は滅亡しました。

  • 日本「初」物語に見る京都の先進性
    京都初のものに、以下のようなことがあります。日本初の小学校。日本初の水力発電所。日本初の路面電車。日本初の映画上映会。日本初の駅伝競走。日本初の卸売市場。日本初のオーケストラ。日本初の国立国際会議場。日本初の博覧会、場所は西本願寺。日本初の気球が京都の空を飛びました。
    さすがみやこびと、流行に敏感で、取り込むのも早い。京都が「古都」だけでないことをうかがわせるエピソードです。

  • 真夏の避暑地「貴船の川床」で鮎の塩焼きを
    京都は、鴨川納涼床が有名(実は一度も利用したことがありません……)。ですが、北へずっと行った貴船の川床も夏の風物詩となっています。貴船周辺は市内に較べると4度前後温度が低いそうなので、夏は暑くて冬は寒い京都においては絶好の避暑地なのです。
    ちなみに地名の「貴船」は「きぶね」、「貴船神社」は「きふね」。そこまで知っていたら、かなりの京都通?

  • 【女性の開運・出世】玉の輿守の今宮神社
    大徳寺の北西にある今宮神社。ここは疫病除けのお祭りが有名ですが、徳川綱吉の生母・桂昌院との関係で、ことに女性に人気。桂昌院は俗名をお玉。今宮神社の氏子で、本殿の建て替えになどに尽力しました。彼女は八百屋の娘として生まれますが、父が死んでお母さんが再婚した先の家から徳川家へ侍女として仕えるチャンスを手にします。その後、家光に気に入られ、五代目将軍・綱吉を生むことに。八百屋から将軍の母への大出世をひとは「玉の輿」と呼びました。言葉のなかにある「玉」は、もちろん「お玉」のこと。

  • 【福運・幸福】しるしの杉の伏見稲荷大社
    延々と続く千本鳥居で有名な伏見稲荷大社。あそこを歩いていると、異次元に迷い込んでしまったかのような錯覚にとらわれますね。ここの神さまは五穀豊穣を司ります。そのため、米を食い荒らす雀は大の天敵。したがって、参道のお店では雀を焼き鳥にして売っています。まあ、ひどい話ではありますが。ちなみに、もうひとつの名物いなり寿司は、使われている油揚げが伏見稲荷の御使いである狐の好物とされているから。狐が神さまではないので、注意してくださいね。

 

ざっとこんな感じで雑学が100個、歴史、寺社、文化、食、パワースポットのカテゴリーに分類されています。

ところで『融解するオタク・サブカル・ヤンキー』を書いている熊代亨さんは

ネットにしても、東京にしても、既知の知識やその人の意識に応じたかたちでしかアクセスを提供してくれないのであって、年に数回 yahoo! 検索をしてみるだけの人、東京といえばスカイツリーとお台場と東京ディズニーランドしか思いつかない人には、相応のものしか見せてくれないのです。

と言います。旅を思う存分楽しむためには、どうやらそれなりの雑学も大事なようです。今日紹介したものは京都だけですが、機会があれば各地のこうした本もご紹介できればと思います。

それにしても京都という町だけに限っても奥が深いです。一生のあいだにどれだけいろんな場所を訪れることができるかなあ。